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OakVillage

オークヴィレッジ(1974年創設、本拠地岐阜県高山市)は、出発当初から「100年かかって育った木は100年使えるものに」という合言葉で、持続可能な循環型社会を「木」という再生可能資源で実現しようと提案し続けています。

2016年8月24日 (水)

100年使えるモノを考える

大それた題名を掲げてしまいましたが、100年かかって育った木は100年使えるモノに、というのはオークヴィレッジの3つの理念の1つです。
しかし、この理念は、木工を知れば知るほど難題であることを理解し、作り手にとって大きな壁として立ちふさがります。

そもそも、オークヴィレッジは始まって42年ですから、当然ながら実績のあることではなく、崇高な目標に向かって努力している、といったところが実情です。
え、100年もたないかもしれないの?と思われた方はご安心ください。
42年前から真面目に無垢材と向き合ってきました。定期的なメンテナンスにより、100年使えるという言葉に決して偽りはありません。

私たちが目指しているのは、その100年の中身の部分です。
今ある技術をもってして、例えばテーブルを1卓造り、結果が出るのは100年後、という見方も当然なのですが、それよりも100年間の過程、曖昧な言い方になりますが、それぞれの時代において、お客様が気持ちよく、愛着を持って使ってもらえたかどうか、ということの方がはるかに大切な事であると考えます。
それは、単純に物理的に壊れなかった、ということも重要な要素であることに間違いはありませんが、他にも、意匠はどうであるとか、メンテナンスの対応の良し悪しであるとか、素材のトレーサビリティであるとか、実に様々な要素がからんでのこととなります。

私の専門は木を削ることなので、どのように、どうやって削ったら長持ちするか、ということを少し書いてみたいと思います。
家具でも家でもそうですが、何か木でモノを造り上げるためには、複数の部材を何かしら接合する必要に迫られます。お椀などの挽き物は少々事情が異なりますが。
その、接合方法というのが今日では工法も手法も様々です。

その中で、やはり「木組み」というものがどうやら長持ちしそうで、あまり金物や接着剤を乱用しない方がいいのではないか、という考えが大きな方針としてあります。
ここで、誤解のないように申し上げておきますと、「木組み」と「金物」のどちらが優れているのか、という議論はあまり意味のないことです。

では何故、そういった話が巷で聞こえてくるのかと言う事ですが、その理由は、木組みにした方がいいに決まっているところに、安易に金物を使うケースが多々あるからに他なりません。
もともと、木組みと金物は役割分担が違います。
本来は、木組みでは出来ない、あるいは無理して木組みにする意味がないところに金物が登場し、活躍するということであって、まさに適材適所の考え方そのものなのです。
ですから、我々は別に金物を卑下するわけでも何でもなく、必要なところには当然使いますし、特に高品質なものは、まことに良いものとして重宝しています。

次に、接着剤についてです。
こちらも今日では様々な接着剤が流通し、非常に強度の高いものから、使いやすさを重視したものまで様々です。
木組みを主体として造り上げる家具やクラフト品に「接着剤なんて必要なの?」と思われるかもしれませんが、これも絶対必要なものです。
ちなみに、伝統構法の建物の木組みに接着剤の使用はありえませんが、ここらを説明しだすときりがありませんし、専門外なので割愛いたします。

接着剤も、金物と同様、なんでもかんでもそれに頼る、という訳ではなく、あくまでも「木組みには足りない要素」を補うために接着剤を使用する、というスタンスで、構造的視点からは、接着剤を全く使用せずに、木組みだけで成り立つ構造ではあるのだけど、接着剤を併用した方が長持ちするから使う、というスタイルが理想的です。

ところが、これは理想というだけあって、実行するのは非常に難しい問題がたくさんあります。
それを、何とか今日の技術で一つひとつ解決してゆくべく、努力をしています。
一例をあげると、写真の木組みは独自のもので、接着剤無しでもビクともしません。
しかし、それでも接着剤を併用した方が、より長持ちするからあえて使う、ということです。

以上、長くなりましたが、残念ながら木を削る話にまでいきませんでした。
この先はどこか、また別の機会にでもお話ししたいと思います。

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制作部(澤岡)



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2016年8月17日 (水)

天然素材のこと

昨日でオークヴィレッジ高山のサマーフェアが終了しました。
暑さ厳しき折、たくさんの方にご来店いただき、誠にありがとうございました。

さて、私ごとの話となりますが、今回のサマーフェア「ミニギャッベ展」で、
お気に入りの1枚と出会いました。

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自家用車の運転席にギャッベを購入してからはや数年、
助手席にも敷きたいなぁ、と思いながらも、なかなか思うような
サイズと色合い、デザインのミニギャッベには出会えませんでした。
そしてこの夏、ようやく助手席用が見つかりました。(写真手前です。)
羊毛と草木染めの風合い、早速車に乗りながら眺めては満足しています。

2

草木染めつながりで趣味の話になりますが、
毎年、春に藍の種を蒔き、この時期に収穫、藍の生葉染めを
楽しんでいるのですが、今年も収穫と染めを楽しみました。
てぬぐい、ハンカチ、Tシャツ・・・

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毎年何を染めようか考えるのも楽しみのひとつですが、
今年は毛糸とバックを染めました。
晴れた日の午前中に収穫した「藍」の色は、くすむことなく、
生き生きとした発色が魅力です。
じりじり照りつける陽射しも、こんな時ばかりは心から感謝できます。

ギャッベ、そして藍染め。天然の染料で染めた天然の素材は、
やさしい色合いで、眺めても使っても気持ちのよいものです。

この秋にもオークヴィレッジ高山ではギャッベ展を開催予定です。
夏が終わり秋が深まる頃、まだ少し先になりますが、
ぜひ皆さまもお気に入りの1枚を探しにいらしてください。





本部(村田)



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2016年8月10日 (水)

せせらぎラウンジ” Before → After

以前のブログで、8月1日にリニューアルオープンしました“せせらぎラウンジ”の完成写真をアップしました。今回は、改修工事ならではのBefore→Afterの写真をアップしたいと思います!

せせらぎラウンジの趣旨は、近くを流れる川のせせらぎを聞きながら、青々とした緑、吹き抜ける風や光を、私達オークヴィレッジのつくる木の空間の中で、目一杯感じてもらうことです。改修前と改修後で趣旨どおり工事が進んだかどうか確かめて頂ければと思います。



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Before08077こちらは、既存の喫茶で使われていた長さ5m超のカウンターの天板(樹種:栂)です。
せせらぎラウンジでは、机の天板として再利用しました。

After0807820年前、工房にゴロッと転がっていた誰も見向きもしなかった薄汚れた材料を、削ってみると見事な木肌で、カウンターの天板として使うことにしたそうです。そして、今回、20年前にこの工事に関わった大工さんに、机の天板として使えるように、もう一度キレイにしてもらいました。



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如何でした?当初の趣旨どおりでしょうか?

既存の建物を改修することによって、周辺の自然環境や工事に関わった人々の物語、使われた方々の思い出が、単純に残るだけでなく、さらに魅力的に活用されるのであれば、新築工事とはまた異なるものとして、とてもおもしろい工事といえるのではないでしょうか?





建築部(森山)



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2016年8月 3日 (水)

木のおもちゃがいっぱい!

1歳になったばかりの甥っ子ちゃん。
気がつけば、お家にはオークヴィレッジの木のおもちゃがいっぱい!

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樹種の違いで音を奏でる木琴「森の合唱団」を激しく叩く甥っ子ちゃん。メロディーを奏でるのはもうすこし先ですね。

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乗って遊べる犬のおもちゃ箱「Korobox」は、まだ上には乗れないので押して遊んでます。角でストップすると、くるっと振り返り、満足げな笑顔で自らパチパチパチと自画自賛。周りの大人たちもつられてパチパチパチ!まるで選挙に当選した議員を祝うような大喝采。笑

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お風呂あがりの積み木タイムも楽しそう♪


子供の純粋で豊かな好奇心と想像力は見ていてほんとにあきません。甥っ子ちゃんの前ではみんな顔も財布もゆるみっぱなし。私もすっかり叔母バカになってしまいました。(このブログしかり笑)。木のおもちゃは優しくて心地よい手触り、無塗装なので遊ばせていてとっても安心です。樹木のように優しく温かく、まっすぐに大きく成長してくれたらいいな、と思います。





営業企画部(早野)



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2016年7月27日 (水)

ウィンザーチェア製作中

ただいま工房ではウィンザーチェアの制作をしております。
足回りと座板の組立が終わり、座板の座掘面の仕上げと笠木の加工をしています。

笠木のスピンドル用穴あけ

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座板は一つ一つカンナで削ってから仕上げます。

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仕上がった状態 

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作業風景

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笠木はこの後成形、仕上げをして座板と組んでいきます。
いよいよ佳境に入ってきました。
来月初旬に完成して塗装に回ります。





制作部(金子)


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2016年7月20日 (水)

森のどうぶつみき、海のいきものつみき

先日、スタッフ愛用品でもご紹介させて頂いた「海のいきものつみき」。
撮影時に一緒に遊んだ「森のどうぶつみき」にもベストショットがありましたので、
この場を借りてご紹介しますね。(決して、甥っ子姪っ子自慢じゃ・・・)
どうでしょう? なかなか上手に積んでいませんか?

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おかげ様で、「海のいきものつみき」は予約販売からすでにご好評を頂いておりますが、
「森のどうぶつみき」もやはり根強い人気があります。

私も、どちらかと言うと、「森のどうぶつみき」の方が親しみやすいかな?と思っていましたが、
(さみしいことに、岐阜県は海に面しておらず、私は山育ちなもので・・・) 
「海のいきものつみき」をきっかけに、山と海のつながりを再認識したり、
お魚の形ってそれぞれ特徴があって面白い!とあらたな発見をしたりと、
今では水族館や海へ行きたい気持ちに。

ぐっと海が身近になる「海のいきものつみき」。
海に馴染みのない方にこそ、おすすめかもしれません。
逆に、海育ちの方には「森のどうぶつみき」が面白いかもしれませんね。

それでは、最後にもう一枚。

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企画営業部(白川)


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2016年7月13日 (水)

ジャン・リュック・ゴダール

最近、大げさですけど音楽(主にポピュラーミュージック)、映画のジャンルで裾野が広がらないな~と。

映画に関しては、気になる映画はわりと多くはあるのですけど...
結局観る暇が無いです。

これじゃいかんと思いつつ、オークヴィレッジの映画通といっても過言では無い高山ショールームスタッフに推薦をお願いし、久々に僕の中で新規な映画を観たわけです。(好きな、同じ映画を観るタチです。この前も北野武監督「ソナチネ」をもう何回も観ているのに、また観たりして。)

 

軽蔑:ジャン・リュック・ゴダール監督:1963年:イタリア・フランス


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そう、高山ショールームスタッフからの推薦映画は幾つかあったのですけど、だけどゴダール。
ゴダール、知っているぞ、名前だけ。勝手な印象は「難解」。

感想としては...いや、その前にしごく大雑把な粗筋を。
(粗筋に大雑把と言う形容詞がついている時点で語義矛盾?つまりその程度の説明です。)

単なる男女のある関係性のモツレです。(あえて関係性です。恋と言った時点でバイアスがあると思います。)

そう他人の、そのモツレなんて、他人にとってはどうでも良い事。
当人たちがシリアスだとしても、嫌シリアスであればあるほど「笑い」そのものに近づいてゆく、と思ってしまうタチです。申し訳ないですけど...

だけどこの映画、大半の人が身につまされる経験値を含んでいる、と思うのです。
(ネタばれになるのでストーリーは割愛。)
男女の気持ちの他愛ないモツレ。ちょっとのモツレ。だけど当の本人にとっては全然ちょっとじゃないのだよ、と。そこからズルズルズルズル横滑り。モツレを弁明、もしくはモツレの原因究明として言葉を重ねる→モツレのスパイラル≒破局→破局。

それが、断然魅力的な女優の立ち振る舞い、細かな表現、アッパーミドルな地位に入らんとしている背景、挿し絵的に挿入される-だから独立したビジュアルとして成り立ってしまうワンシーンーに脚色されて、ストーリーから独立した映像美-『映像のポエム』になってしまっていると思うのです。(映像のポエム:映画評論家淀川長治さんの言葉です。すごく素敵です!)

身につまされるストーリーと映像の美しさが、クロスオーバーして、映像のポエムになっている映画かなと。

つまり、それこそが映画!だと言わんとしているような映画。

ここで僕の勝手な印象である「難解」に対しての感想が無かった。

つまり、全てをほぼほぼセリフで説明しているのです。
(だから「難解」ではありませんでした。)
こう言った場合、鑑賞者に含み-余韻がなくなるので、端的に言えばつまらなくなると思うのです。が、この映画は真逆でした。

つまり、余韻があって、後を引く、何度でも観たくなる映画だと思うのです。
(実は核心的な部分-モツレの原因-は、女優のちょっとした表情から憶測するしかないのです。そこが余韻として漂うのかも。)

僕の映画の(映画の観方)の師匠は 北野武監督「ソナチネ」+淀川長治解説+雑誌による批評。


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ソナチネのストーリーは以下。
ある裏組織、所謂 何々組が、利権のねじれ関係に陥る。つまり上部組織より資金力が豊潤になってしまう故に上部組織の親分から、画策された沖縄の代理戦争に派遣される。
その沖縄でのストーリー。

この映画は、極端に説明としての描写を避けているのです。
もうネオ映像美といっても過言ではないくらいに。

予算からくるのでしょうが、バイオレンス映画なのに、派手な銃撃戦がない。
Ex)敵対組織の人間とホテルのエレベーターで鉢合わせ。エレベーター内での銃撃戦。
バイオレンスなジャンルとしては質素なその表現が、逆にリアリティーがあったりして。質素だけど、生々しいのです。

Ex)最後のシーンの銃撃戦も、そのものの場面を描写するのではなく、銃撃戦の、建物の天井に錯乱する閃光が、建物の窓を通して見える、さらに、その閃光が階下の屋外駐車場に錯乱する。そんな表現。

このような、多くを説明しない映画が僕の評価基準になっちゃった。
極端に言うとセリフ0でも映像美の連続で成り立つような...

ゴダールの映画「軽蔑」も説明的ではあるけれども、映像の余韻がある。

ソナチネも、もしかしたらこの映画を踏襲したのかもしれない、と思うのは、内容がシリアスなのにメンタルな暗さ、悲壮感がないのです。映像の美しさがあるのみ、と言っても過言ではないかも、なのです。
僕的には。

そんな映画です。
両方ともお勧めです。

ではでは

 






建築部(藤塚)




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2016年7月 6日 (水)

せせらぎの町

7月に入り、東京オフィス周辺もすっかり夏らしくなりました。
暑くなると行きたくなる場所のひとつとして、静岡の三島が挙げられます。

三島は、富士山と箱根山の麓に位置し、富士山の湧き水から形成された
澄んだ小川(せせらぎ)が市内いたるところで見られる美しい町並みです。

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川辺には歩道があり、散歩を楽しむことができます。

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泳いでいる人もいるのですが、富士山からの湧き水だけあり、
真夏でも氷水のような冷たさです。

暑い夏に涼を取るのにおすすめの場所です。






企画営業部(青山)




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2016年6月29日 (水)

今日の工房

海のいきものつみきの制作が進行中です。

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ほかに、ウインザーチェアの制作も進行しています。

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折りたたみ小机も進行しています。
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制作部(糟谷)




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2016年6月22日 (水)

『古都』

先日
奈良へ行ってきました。

奈良の町は変化がゆっくりで
懐かしい風景が結構残っています。

奈良駅から歩いていける東大寺。
小さいころよく走り回った大仏殿の裏には
蛍がいたり
ザリガニがいたり。
今でもいるのでしょうか。

オススメの場所は
大仏殿より山側の高台にある。
二月堂からの風景です。

早朝、階段を駆け上がっていくと
静かで贅沢な時間を感じることができます。
夏のご旅行の候補にいかがでしょうか。

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企画営業部(小村)




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