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OakVillage

オークヴィレッジ(1974年創設、本拠地岐阜県高山市)は、出発当初から「100年かかって育った木は100年使えるものに」という合言葉で、持続可能な循環型社会を「木」という再生可能資源で実現しようと提案し続けています。

06_建築の話題 Feed

2017年2月 1日 (水)

金沢の家の色

現在、金沢で計画・施工中の建物があります。

高山から金沢へ行く道中、石川県に入った辺りから家々の屋根は黒く光っています。
近畿地方で、よく見かけるいぶし色(銀灰色)でなく、黒い釉薬のかかった瓦の屋根です。
海から近いので湿気を含んだ重い雪が降る地域なので、瓦に釉薬を施すことによって
雪の滑りをよくし、また、防水性や耐久性を確保するためにこの地方で昔から好く使われているそうです。


01金沢市内で見かけた黒い瓦の町屋


02軒先の一文字瓦

屋根の色(瓦の色)が変われば、建物の雰囲気も随分変わります。


03大甍の家(オークヴィレッジ設計・施工)


昔から伝わるその地方独特の材料は、調べてみると何かしら理由がありとても興味深いです。

オークヴィレッジは、木、木組みの家にはもちろん拘っていますが、
その他の材料もできるだけ本物を使って、家を建てることに拘っています。
その地方独自の材料を使って、その地方独特の風景をつくる一助になれたらと思います。





建築部(森山)



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2016年12月 7日 (水)

建築だけではなく

栗の板があったのでお盆を作ってみました。
社内に漆工房があるので、せっかくなので塗っていただきました。
何でも作れる大工へ邁進中です。
次は挽物だな。

 

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建築部(後藤)



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2016年10月 5日 (水)

記憶に残る美術館

先日、国立西洋美術館に行ってきました。

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世界文化遺産に登録されてからは初めて行きます。

 

最初に行ったのは、1974年セザンヌ展だったと記憶します。

当時高校生だった私は、この美術館が世界遺産になることなど思わなかったし、ましては建築家のル・コルビュジエなど知る由もありません。

今回、もう一度、展示を見に行くのではなく、美術館を見ようと思い行ってきました。

 

最初に出迎えてくれたのは、ロダンのブロンズ像(地獄の門)

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象の前では、記念撮影をする人がひっきりなしに群がります。

そんなところを横目で眺めて、正面出入り口に向かいます。

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このロビーも開館当時は外部で、ピロティが広がっていて、そこに彫刻作品が展示されていたそうです。

私の目的は建物にありますので、常設展のチケットを購入して入ることにしました。

 

入るとすぐに吹き抜けのホールがあります。

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このホールはル・コルビュジエによって、「19世紀ホール」と名付けられました。吹き抜けや、高く伸びるコンクリートの柱、柔らかく差し込む外光の処理などがみどころであります。

 

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今回一番注目して、見たかったものがあります。それは、このホールにもみられますコンクリートの円柱です。

建物を象徴するピロティ構造は大型のコンクリートの柱で構成されています。

建物のデザインで特徴的なのが、打ちっ放しコンクリートの円柱で、当時、現場主任の森丘四朗がコルビュジエの思いを実現するために、試行錯誤して円柱コンクリートを施工したことを本で読んだことがあり、実際に見てみたいと思っていました。

コンクリート円柱の施工は凝りに凝ったものであって、年輪が幅広く均一で、切削などの加工が容易な姫小松を用いて型枠を製作。

そこにコンクリートを丁寧に流しこむことで、姫小松の美しい木目を円柱に表現しています。

森丘四朗は「設計者の意思に反するとしても、せめてこの質素な木綿の着物を着た淑女に、几帳面な身だしなみと多少の品位を与えることができないものか」と考えて施工方針を立てたと言われます。

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コルビュジエは、完成後に来日してはいませんが、竣工写真を見て「美術館の仕上がりは完璧で、私は満足だ」返信したとされています。

工事は1959年3月28日に竣工しています。建物は59年たっていて、その間に、企画展示館の建設や、免震化工事などされながら、今に至っています。

折角なので常設展も見て帰りたいと思います。

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建物を設計する設計者の思い、施工する施工者の思い、全ての思いの終結が認められ、世界文化遺産となったのかと、考えさせられました。

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建築部(吉田)



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2016年9月 7日 (水)

改修工事が始まります

お盆が過ぎ、高山はすっかり秋の気配が感じられるようになりました。
そんな中、高山市内で住宅の改修工事がはじまりました。

奥様のご実家であるこの建物は、最も古い部分が約90年前に建てられたもので、お父様の代の約30年前に一度大きな改修がされています。その改修の際はお施主様がお持ちの山から木を伐り出し、柱や梁に利用されたそうで、美しい構造材が今もしっかりと家を支えています。

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現在は各部屋が長い廊下や階段で分断されているので、今回の改修でよりコンパクトに必要な室を並べ、冬の寒さの解消と、各部屋への動線を単純化します。家の中心には家族が集まる明るく風通しのよい居間・食堂空間ができる予定です。

その居間にはご主人待望の薪ストーブが置かれる予定で、計画が始まった直後から、ご主人の薪準備が始まり、それを手伝う子供たちのほほえましい姿が見られました。
家づくりの計画が始まってから5歳の娘さんが描いた理想の「家」の絵にも、しっかり薪ストーブが描かれています。

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夏のある日娘さんが「Iの家はね、座敷があるから広いし、風通しがよくて気持ちいいんだよ。」と私に言いました。周囲の山や川、田んぼといった自然を取り込む日本家屋の昔ながらの住まい方を「気持ちいい」と感じる感覚が、Iちゃんの身体には当たり前のように備わっているんだなぁ…と感心してしまいました。同じ年の子供を持つ身としても、改めて住環境が与える影響の大切さを感じました。

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ご先祖から受け継いだこの家を大切にし、これから何十年とこの地で暮らしていく覚悟を決めたご夫婦の思いに寄り添い、ご家族が自然の恵みを享受し、心豊かに笑顔で過ごせる家になるように願っています。そして何よりIちゃんや弟のCくんがずっと住み継ぎたいと思える家をつくらなければと身の引き締まる思いです。







建築部(二階堂)



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2016年8月10日 (水)

せせらぎラウンジ” Before → After

以前のブログで、8月1日にリニューアルオープンしました“せせらぎラウンジ”の完成写真をアップしました。今回は、改修工事ならではのBefore→Afterの写真をアップしたいと思います!

せせらぎラウンジの趣旨は、近くを流れる川のせせらぎを聞きながら、青々とした緑、吹き抜ける風や光を、私達オークヴィレッジのつくる木の空間の中で、目一杯感じてもらうことです。改修前と改修後で趣旨どおり工事が進んだかどうか確かめて頂ければと思います。



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Before08077こちらは、既存の喫茶で使われていた長さ5m超のカウンターの天板(樹種:栂)です。
せせらぎラウンジでは、机の天板として再利用しました。

After0807820年前、工房にゴロッと転がっていた誰も見向きもしなかった薄汚れた材料を、削ってみると見事な木肌で、カウンターの天板として使うことにしたそうです。そして、今回、20年前にこの工事に関わった大工さんに、机の天板として使えるように、もう一度キレイにしてもらいました。



Before08079

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如何でした?当初の趣旨どおりでしょうか?

既存の建物を改修することによって、周辺の自然環境や工事に関わった人々の物語、使われた方々の思い出が、単純に残るだけでなく、さらに魅力的に活用されるのであれば、新築工事とはまた異なるものとして、とてもおもしろい工事といえるのではないでしょうか?





建築部(森山)



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2016年3月25日 (金)

階段

先日、工期の短い仕事をしました。

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家具の制作部の人達にも手を借りて作りました。
所属部の垣根を越えた協力体制はひと昔前のようで、懐かしく感じられました。

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無事取り付けも出来ました。ご協力ありがとうございました。





建築部:明石 哲博



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2016年3月23日 (水)

三木散歩

今、兵庫県三木に来ている。
相変わらずの現場、現場の渡り鳥である。
兵庫県三木市は金物製造業で有名な町でもある。

町を歩くと鍛冶屋の看板を目にする。

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この看板の漢字を読めるものは、かなりの金物通であろう。
鑿製作所、金が入っているからには金物なのだと予想はできるが、いざ読めと言われると悩んでしまう。

三木の金物の歴史は古く、在来の倭鍛冶の系統と、新しく大陸から渡来した韓鍛冶の系統が合流し、
進歩の度合いを早めたと伝わるそうである。

我々、伝統的な木造建築を携わるものとして、この鑿製作所があってこそ、仕事ができるわけであり、
これからもがんばってほしいものである。
工業製品ではできないことを、職人業でやってのける、
このような鍛冶屋が残っていくことを望まずにはいられない。

最後に鑿、のみと読む。



建築部:吉田 三三夫



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2016年2月23日 (火)

小さな木の家 KOMAZO KOMAKO

「増改築まですることなく、木に包まれる部屋を手に入れることができる。」

「家具以上、建築未満」

といったコンセプトで、「小さな木の家・KOMAZO KOMAKO」を開発しました。

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1月に開催した梅田阪急展にて展示しました。

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ご好評いただき、特に部屋の中に設置することができる2畳サイズの「KOMAKO」は、
多くの方に興味を持っていただきました。
手前味噌ですが、なかなか良い空間になったと思います。

実際、「KOMAKO」の展示品をご購入いただき、お客様のご自宅へ納品しました。

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組立・解体が、男手2人で30分程度もあれば簡単にできます。
不用になれば、解体して移設することもできます。

05*ふすまは、リバーシブルで裏面が赤となっています。

外国人のホームスティ用寝室として、ご使用される予定とのこと。
日本の木造建築空間の良さが伝わると、嬉しいです。

お客様の声の中で、「もう少し小さければ私の家の中にも置けるのに・・・」
という声が多くありました。

KOMAKO よりも更に小さな「KO‐KOMAKO(仮称)」の開発も進めています。
ご興味のある方は、ご連絡下さい。



建築部:田中 善之



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2016年2月 2日 (火)

アルミサッシの話

近年の住宅では、一般的にはアルミサッシがよく使われています。昔からあった木製のガラス戸や鋼製ガラス戸に比べると、軽くて気密性が良い、安価でできるなど利点が多く、よく使われるようになりました。

最近は、アルミの外側に樹脂をはめ込んだ断熱タイプのサッシもでてきています。今まではアルミも金属なのでガラスがペアガラスの場合、それより熱を伝えやすく、アルミの表面に冬などは結露することがありましたが、その弱点を樹脂で覆うことで断熱性能を高め、結露を防ぐことができるようになりました。

しかしアルミはまだしも樹脂を使うとなると、長年使っていくうちに紫外線や外部からの熱、雨水などによる劣化の可能性はないのだろうかと心配になってしまいます。樹脂が劣化すると、とてもみすぼらしい感じになってしまうので、実際はまだ使えるのにみっともないから交換するようなことになってしまいかねません。

そもそも断熱するための素材が樹脂ではなく木であったなら、見た目も経年変化の風合いも良くなると思います。もっとアルミの利点と木の良さを合わせた様なサッシをつくることはできないのでしょうか。確かに木という素材は、一本一本性質が微妙に違っていたり、温度や湿度によって伸び縮みがあったりして、こういった工業製品との相性は良くないのかもしれませんが、そこを乗り越えてこそ新しいものができてくるのではないかと思います。

純粋な無垢の木でできた建具は近年の住宅の周辺環境から考えると、防火性の観点から使える場所が限られてしまっています。先ほど考えたような、外部に対しては耐火性、防犯性の高い金属製の建具で、内部に向けては人に優しい木製の建具がでてくると、より人にやさしい建具となるような気がしています。



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※画像は某アルミサッシメーカーのカタログからの抜粋です




建築部:井元 史朗



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2016年2月 1日 (月)

地元にて

私の地元は福岡です。
この度、2/3から福岡の岩田屋新館にて展示会が催されることになりました。

同郷及び福岡近県の方々に商品を手にとって頂ける機会に恵まれ、嬉しく思います。

さて、福岡と言えば、うどんです。
こちらは同郷の芸能人も愛するうどんの平の海老ゴボウうどんです。

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お時間のある方はどちらも堪能してみて下さい。



建築部:今福 貫之



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